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■インプラントとは
歯を失ってしまった部分に人工歯根を埋め込み、歯をつくる治療法です。
食事の際に、歯には自分の体重あるいはそれ以上の力がかかります。
顎の骨の中に埋め込むことで、噛む機能と見た目を回復します。
■インプラントの特長
歯を失ってしまった場合、歯を入れる方法として
- 入れ歯
- 両隣の歯を削ってかぶせるブリッジ
- インプラント(人工歯根)
の3つの方法があります。
もしも歯を支える骨の状態が良い場合には、長期に渡る予後を考慮するとインプラントによる治療が推奨されます。
それぞれの方法には、メリット・デメリットがありますので、治療法の選択は、主治医と十分ディスカッションして決めていきます。
■こんな人にオススメ
- 自分の歯と同じように噛みたい
- 入れ歯にはしたくない
- ブリッジにはしたくない(健康な歯を削りたくない)
■メリット・デメリット
<メリット>
- しっかり強く噛める
- 自信をもって笑える
- 健康な歯を削らなくて済む
- 取り外す面倒がない
- 他の歯への負担を分散でき、長持ちする
<デメリット>
- 外科処置を伴う
- 治療期間が比較的長い(半年〜)
- 定期的なメンテナンスが必要(むし歯にはならないが、歯周病にはなる)
- 治療費が高額
■当院のインプラント治療の特長
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カウンセリングと十分な説明
患者様のお口の状態に合わせて、長期的に予後の良い(長持ちする)インプラント計画の提案を行います。また、しっかりと時間をとり、患者様のライフスタイルや価値観をきかせていただき、治療に反映させます。
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低侵襲な手術(オペ)
最先端の手術法(ノーベルガイド手術)で歯ぐきを切開せずに小さな傷口で手術が可能となりました。そのため、お体への負担が少ないです。出血も少なく、術後の痛みや不快感も少ないのが特徴です。
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信頼のインプラントメーカーを使用
一生、お口のなかで機能できるよう世界4大メーカーのトップ 1・2 のインプラントを使用しています。
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完全オーダーメイドのシミュレーションプラン
3次元高精細CT上で顎の骨の中の血管や神経を把握、医学的にベストな埋入角度と深度でインプラントを埋入できるよう事前に3D画像にてシミュレーションを行います。
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安全、安心な手術(オペ)
上記のシミュレーションデータを実際の口腔内でも再現できるよう、3Dプリンターにより作製したサージカルガイドを用いて手術を行います。(別途料金)
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口腔外科との連携
当院は鹿児島大学病院の口腔外科と連携協定を結んでおります。インプラントを埋入する骨の厚みが足りないなど困難なケースに対し、口腔外科の歯科医師と連携し、骨の造成や人工骨の移植などの高度な技術も提供する体制をとっています。
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治療終了後の充実したフォロー
より長期に渡ってインプラントがしっかり機能するように、専属の歯科医師と担当の歯科衛生士が定期的なメインテナンスをフォローします。具体的には定期的な洗浄と清掃指導、歯科医師によるかみ合わせのチェックなどを行います。
■担当Dr.のコメント
インプラント外来を担当しております歯科医師の原田と申します。
インプラントは失った歯を回復できる非常に素晴らしい治療です。外科的な処置を伴うので悩みや不安も伴うと思います。そのようなお一人おひとりの気持ちに寄り添いたいと思っております。お気軽にご相談ください。
■治療の流れ
インプラントは顎の骨の状態等によって適応が決まります。まずはCT撮影などのインプラント検査を行い、診断結果や治療期間を詳しくお伝えいたします。まずは、インプラントを検討されている方は抜歯前・抜歯後問わずお気軽にご相談ください。
■治療の費用(すべて税込み)
- インプラント検査・診断・3Dシミュレーション ¥16,500
- インプラント手術 ¥220,000
- 上部構造 ¥165,000
- サージカルガイド(推奨) ¥110,000
■治療の平均期間
約6ヶ月〜12ヶ月。
抜歯を行った場合、約6ヶ月の治癒期間をもって手術を行い、そこから数ヶ月要します。骨が不足している場合も、追加で骨を造成・移植する必要があります。その場合も治療期間は長くなりやすいです。
■よくある質問
Q1.インプラントの材料は何でしょうか?
噛む強い力に耐えることができ、生体親和性が高い(アレルギーが少ない)こと、顎の骨と結合することを満たしたチタンあるいはチタン合金を用いています。
Q2.インプラント治療は誰でも受けられますか?
インプラント(人工歯根)を埋め込むことが出来る、十分で健康な骨がまず必要です。骨の状態に関しては、詳しく検査を受けられてください。
また、歯周病は歯ぐきとその周囲の骨が吸収する疾患です。インプラントを行う上で歯ぐきと骨の状態は重要ですので、優先的に歯周病治療を行うことになります。
また、高血圧症や心臓疾患等の循環器系疾患、喘息等の呼吸器系疾患、糖尿病や骨粗鬆症等の疾患、腎臓や肝臓の機能障害がある場合には注意が必要です。 また、現在服用されている薬によっては、インプラント治療が適さないこともあります。 歯科医師から、全身状態や服薬状態について聞かれた場合には、正確に答えてください。
Q3.インプラントを行った後、MRIは撮影できますか?
インプラント自体はMRIの結果に影響を及ぼしません。また、撮影も一般的に撮影可能です。ただ、インプラントの上部に磁石をつける装置にされている方(マグネットデンチャー)は、MRIの画像に乱れを生じる可能性はあります。
Q4.インプラントの寿命はどれくらいですか?
お口の中は、人によって環境が大きく変わるため、インプラントの寿命は◯年です、と一言で申し上げることは難しいところです。
残っている歯や顎の骨の状態、お口の清掃性、定期検診の有無、術者の技術、全身疾患や生活習慣の状態(重度の糖尿病や喫煙はリスクとなります)
一方で、厚生労働省の調査によるとインプラントの残存率は埋入部位および埋入条件により異なりますが、10~15 年の累積生存率は上顎で約 90%程度、下顎で 94%程度である、という報告があります。
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/shika_hoken_jouhou/dl/01-02.pdf
Q5.インプラントはメンテナンスが重要と聞きましたが、入院や寝たきりなど外来に通院できなくなった場合はどうしたらいいですか?
太田歯科医院では、歯科訪問診療センターを設置しており、専属の歯科医師、歯科衛生士、職員がおります。月〜金曜と、患者様の介護サービスの状況に合わせ、訪問診療を行っております。外来に通院が難しい場合は、歯科訪問診療センターへご紹介し、生涯インプラントをフォローいたします。